12月21日 なぜ経済的自由権は規制されやすいのか

12月21日 なぜ経済的自由権は規制されやすいのか

⚖️憲法の経済的自由権を整理!「社会との調整」がカギになる分野


今日は憲法の学習の中でも、日々の生活や経済活動に密接に関わる「経済的自由権」を重点的に進めました。昨日の精神的自由権とは対照的に、この分野は「社会全体の利益(公共の福祉)」との調整が非常に強く求められるのが特徴です。


判例を読むときも、「なぜこの規制は許されるのか?」という視点を持つことで、抽象的な条文がぐっと現実味を帯びて感じられました。今日整理したポイントをまとめておきます。




1.居住・移転の自由(憲法22条)


まずは、私たちがどこに住み、どこへ移動するかを決める自由です。この中には「国内旅行の自由」も含まれていることを再確認しました。


極めて基本的な自由ですが、これもやはり無制限ではありません。感染症対策や都市計画など、公共の福祉のために一定の制約がかかる場合があることを、条文の趣旨から理解しました。


2.職業選択の自由と「営業の自由」


次に、自分の仕事を選び、継続する自由です。ここには「営業の自由」も含まれます。判例において、職業選択の自由は精神的自由権に比べて「公権力による規制の必要性が強い」とされている点が、学習の大きな分岐点になります。


規制の目的による分類(重要!)


試験対策として外せないのが、規制の目的による審査基準の使い分けです。ここを図で整理することで、判例のロジックが非常にクリアになりました。




  • 消極的(警察的)目的規制:国民の生命や健康といった安全を守るための規制(例:薬局の距離制限など)。
  • 積極的(政策的)目的規制:社会経済の調和や弱者保護といった政策的な目的のための規制(例:小売市場の許可制など)。


精神的自由権で学んだ「二重の基準論」をベースにしつつ、経済活動においては国家による政策的なコントロールが認められやすい(=緩やかな審査基準が使われやすい)という理屈が、ようやく腑に落ちた気がします。




3.財産権の保障(憲法29条)と正当な補償


後半は、財産権について学習しました。財産権は個人が持つ大切な権利ですが、その内容は「公共の福祉に適合するように、法律で定める」とされています。


特に重要なのは、公共のために財産権を制限する場合の「正当な補償」の考え方です。




  • どの程度の補償が必要なのか?(完全補償か相当補償か)
  • 補償が必要になる「特別の犠牲」とはどの程度のものか?


森林法判例など、有名な判例をベースに「どこからが特別の犠牲にあたるのか」という線引きを整理しました。ここも記述式や多肢選択式で狙われやすいポイントなので、しっかり言葉の定義を押さえておきたいところです。




💡 今日の振り返りとこれからのまとめ


経済的自由権は、一見すると「お金や物の話」に見えますが、その根底には「個人を守ること」と「社会全体を良くすること」のバランスという、憲法の本質的なテーマが流れていると感じました。


  • 精神的自由権との審査基準の違いを明確にする。
  • 消極目的か積極目的か、規制の性質を見極める。
  • 財産権の制限には「特別の犠牲」というキーワードを忘れない。


明日は今日の内容を過去問でアウトプットしつつ、次の社会権の分野へ進みたいと思います。少しずつ民法や行政法ともリンクする部分が出てきたので、横断的な視点を大切にしていきます!